O2Oモデル – PNJのデジタル変革とビジネスの成功を支援するステップ
コロナ禍でも急成長したPNJ:小売業におけるO2Oモデルとデジタルトランスフォーメーションの成功事例
COVID-19のパンデミックは多くの企業に深刻な打撃を与え、倒産に追い込まれた企業も少なくありません。しかし、この困難な時期に「必需品ではない」商品を扱う小売業のPNJは、驚異的な成長を遂げました。PNJはどのような施策で危機を乗り越えたのでしょうか?この記事で詳しく見ていきましょう。
1. 小売業におけるO2Oモデルの役割
O2O(Online to Offline)モデルとは、オンライン上で顧客を獲得し、オフライン店舗への誘導を目的とするビジネスモデルです。SNSや広告を通じて顧客にアプローチし、店舗での購入につなげます。
従来の小売業では、消費者は直接店舗に足を運んで購入する傾向がありましたが、デジタル化の進展により、まずGoogleやFacebookなどで情報収集を行い、その後店舗で購入するスタイルが増えています。
このモデルにより、ブランド認知度の向上、顧客層の拡大、コンバージョン率の改善、売上アップなどのメリットが得られます。
2. PNJがO2Oモデルで成功した理由
COVID-19の影響で多くの店舗が営業停止を余儀なくされ、PNJのO2Oモデルにも影響が出ました。オフライン販売が停滞する一方で、オンライン販売のチャンスが拡大。PNJはこれを転機と捉え、デジタルプラットフォームの強化に乗り出しました。
実はPNJは2017年からすでにオンラインチャネルの構築を開始しており、COVID-19を機にその施策を加速させました。AWS(Amazon Web Services)のクラウド基盤を導入し、よりスケーラブルで効率的な販売体制を整えました。
結果として、オンラインからの問い合わせや訪問数は3〜4倍に増加し、オンライン売上も大幅に成長。2021年上半期の売上は11,637億VND、税引後利益は763億VNDとなり、前年同期比で60~70%の増加を記録しました。
3. デジタル化後のPNJの変化
AWSの導入により、PNJのITインフラは大きく改善されました。従来は繁忙期ごとにサーバーの増設やメモリの追加などの準備が必要でしたが、AWSのクラウド環境により、システムの自動スケーリングが可能となり、効率的な運営が実現しました。
また、POS(販売時点情報管理)システムもクラウド化することで、トランザクションのスピードアップや顧客体験の向上に貢献。Click and Collect(オンライン注文 → 店舗受取)という購買スタイルも導入され、現在ではその取引が全体の70%を占めています。
今後PNJは、3Dプリンティング、AIによる顧客データ分析、VR試着など、さらに先進的なテクノロジーを導入し、オンラインでの顧客体験の向上を目指しています。
まとめ
PNJの事例は、O2Oモデルとデジタル技術を組み合わせることで、パンデミックという危機的状況でも成長できることを示しています。貴社でもO2Oやクラウド活用を考えているなら、ぜひBemoまでお気軽にご相談ください。
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